この記事は、レポート発表してくださった受講生の気持ちを思い、アメンバ限定にしましたが、ご本人の許可がでましたので、一般のアメブロでアップします。感謝です!!
大阪の修了式でした。
313名の修了者でした。東京と名古屋、博多に続いて、大阪での修了式した。
天候に恵まれない一日でしたが、ステキな笑顔に恵まれて、大盛り上がりの一日でした。
大阪城ホールの隣にある、ニューオオタニで開かれました。
やっぱり笑顔のパワーは最高でした。
右も笑顔
左も笑顔
修了レポート発表の中には、息子さんが水頭症で生まれて、小脳にも問題があり、赤ちゃんなのに、お母さんからの母乳も直接には飲めず、挿管チューブで胃や腸に送られる。そんな赤ちゃんを悲しみをこらえてご両親は看病したそうです。
うつろな息子の目には、お父さんとお母さんだとわかるのか?
いつか、こちらを見て笑ってくれのだろうか?
「お父さん」と「お母さん」と言う、声を聞かせてくれるのか?
ズーッと、家族と一緒にいたいよね?
…そんな中でも、ご両親は、きっと治ると信じて、一回一回の面会を大切にし、そんな一期一会のような面会を続けたそうです。
面会が終わった瞬間から、次の面会まで何もないことを願い、病院から悲しい電話がこないことを祈りながら、病院をあとにする日々…
息子さんの、一歳の誕生日が過ぎた一ヶ月後…電話での緊急連絡。
ご両親が駆けつけた時には、小さな身体に蘇生を試みる先生たち…
自分の子供のように可愛がってくれていた担当の看護師は、すでに目は充血していて真っ赤。
別れの瞬間が来ているのを感じて取って、ご主人が「もう、いいです。ありがとうございました」と、父親として、息子の命にピリオドを打っのでした。
誰も責任を感じないように、お父さんである受講生が、万感の思いでピリオドを…もう、一年以上も頑張り続けた子供に、これ以上の痛い思いはさせたくはなかったのです。
そして、奥さんが息子さんを毛布に抱えて外に…三人で初めてのドライブへ。
「初めてお家に帰れるね…」とご両親が息子さんに語りかける。
病室の天井しか知らない息子さんに初めての外の空気…
この空気をいっぱい胸に吸いこんで、この広い空の下を、息子は走っていたのかもしれない。
ここの公園に、お弁当を持って、お前と来たかったね…
このブランコに乗っているお前の姿が見たかった。いっぱい話したり、笑ったり…あるはずだった息子さんとの日々が心に広がる。
もっと、もっと思い出が欲しくて、冷たくなる我が子を、奥さんが抱いて、夜の街を別れを惜しむように車で走ったそうです…
ご主人は言います。
その子供たちの寝顔を見ているだけで、どんなにベンツに乗る生活より、大金を持つ生活よりも「今、ここに」
幸せを感じるのだそうです。
僕は、こう感想を語りました。
「○○さんは、5人家族なんですね。長男である彼は、弟たち二人が居るだけで『幸せだなぁ』と、あなたが感じられるように、今日も生きていて…家族の幸せを守っているのだから」
僕も長男ですが、長男の役割は大切なんですよ…
生きているとか、生きていないとかは関係なくて、今でも彼は家族の幸せをシッカリと守っていますと…
会場中も「大切な人が、今、生きているだけでも、幸せなのだ」という気づきと感動が、会場いっぱいに広がりました。
そう、そんな会場の気づきも、亡くなった長男くんから贈られたプレゼント。
彼も、またパワーストーリーになって、ストーリーとして、多くの大人に優しい風を吹かせました。
ありがとう…
いつまでも家族を守って下さいね。
そう、僕たちは亡くなった子供たちが
大人になりたくても、なれなかった夢の世界で生きています。
彼らが、憧れた大人の日々の「今、ここ」を生きている。
彼らの分まで、何げない中にある幸せをかみしめよう‼