今日12月10日(土曜日)は皆既月食が見られるそうです。
皆既月食の時は、月がオレンジから赤色に見えることがあります。太陽から受ける光が地球によってさえぎられるので、色の波長の長い赤の部分が残るからです。そして、地球の影に隠れて、月は欠け始めます…
赤は心理学では情熱の赤、鮮血でいろどられた攻撃の赤。ですから、闘牛士は赤色のマントを振りかざして闘牛を興奮させてゆくのです。
月が欠けるように、人の心も何か欠けた部分に気を取られて、悲しみや、憎しみ、怒りの攻撃心で誰かの欠けたところしか見えなくなることがあります。
ですから怒りで周囲がボヤける時に、まだ残された自分の中に眠る淡い光にも気をとめたいものです。
昨日は名古屋教室で催眠療法の授業でした。ヒプノセラピーは、言葉(暗示)の影響力です。
言葉は、言霊(言葉にも魂が宿る)と昔から言われ、その時々に投げかけた言葉(心)によって人生の軌道が変わります。
以前に見た「水からの伝言」という写真集で「愛している」と言葉を送られた水は凍結すると美しい六角形に結晶を作り「ばかやろう」と言葉を投げつけられた水は氷らせるとバラバラの結晶になってしまいました。
私たちの身体は、ほとんどは水分からできています。
いつも心の中を支配している言葉の波紋で、身体を構成する自分の水にも何らかの影響を与えてしまうものかもしれません。
ですから、心が怒りと不愉快さで飽和状態になると、肉体にも必ず不調が現れるものです。
最近、話題になったハワイの原住民に伝わる祈りの技術「ホ・オポノポノ」も同じ原理なのでしょう。
許せない人や、自分を傷つけた人のすべてに感謝するようになると、外部で起こることは、自分の心の投影なので、すべてが好転し始めると言うもの…
それを実践したところ、ハワイの受刑者の収容施設のトラブルが確実に減少し、最後は収容者がいなくなり施設が閉鎖するまでになったという…
言葉は周囲に影響を与えるだけではなく、自分にも影響を与えるのですね。
だから、僕は発する言葉、何かに書きつける言葉にも、最新の注意をはらいたいと思っています。
優しく見えた光が見えなくり、自分に光が届かなくなった時、今夜の皆既月食のように、誰かの存在で光が伝わらなくなったのではなく、その陰りは自分のマイナスの感情が、相手に光を届けなくなり、影を落としたものかもしれません。
そう 自分の周りで起こってくる出来事の暗闇は「真っ暗だ~」と叫ぶ、あなたの自身の心そのものの陰りが原因を作っていることに、人はなかなか気づかないようです。
誰かが間違っていると他罰で生きるのか、自分の中にある影だけに意識して、自己成長として、すべて起こる問題を受け入れ、感謝するのかで、その人の真なる心の造形は、美しく結晶するのでしょう。
それが、周囲に光を与えうるのかもしれませんね。
見た目だけではなく、心のそこの底から、笑って過ごしたいものです。